グランドジャンプ連載の漫画を松坂桃李主演で実写映画化した「不能犯」に結末やネタバレあらすじを紹介しています。
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映画「不能犯」の作品紹介
(C)2019映画「不能犯」製作委員会
【原作】
「不能犯」（集英社）グランドジャンプ連載、原作：宮月新、画：神崎裕也
【キャスト】
松坂桃李／沢尻エリカ／新田真剣佑／間宮祥太朗／安田顕／矢田亜希子
【監督】
白石晃士
【脚本】
山岡潤平
【劇場公開日】
2018年2月1日
【DVDレンタル・動画配信日】
2018年12月31日
【主題歌】
GLIM SPANKY：愚か者たち
【作品概要】
都会のど真ん中で、次々と起きる変死事件。現場では、必ず黒スーツの男が目撃される。男の名は宇相吹正（松坂桃李）、ある電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を残すと、“願い”を叶えてくれる男だ。
ただし、依頼人の殺意が純粋でないと、恐ろしい事態を招くという。
さらに、ターゲットは確実に死に至るのだが、その死因は病死や自殺に事故――
そう、宇相吹の犯行は、〈見つめるだけで相手を死に追いやる〉ため、罪には問われない〈不能犯〉なのだ。果たして、その手口とは――？引用：映画.com
映画「不能犯」の3つの見どころ
(C)2019映画「不能犯」製作委員会
- グランドジャンプ連載の人気漫画を実写映画化！
- 松坂桃李主演、沢尻エリカなど豪華キャストが出演！
- 松坂桃李のダークヒーローに注目！
「ノロイ」「貞子vs伽椰子」などの日本のホラー作品の監督・脚本を手掛けてきた白石晃士氏が、ホラーではない本作を限りなく怖い世界観で仕上げています。人気のサスペンス漫画の実写化で、コミックでの描写に近づけるための映像技術と演出が素晴らしいです。
主演は映画・ドラマで引っ張りだこの俳優・松坂桃李です。今作が初めてのダークヒーローの役どころだったという松坂桃李さんの徹底した役作りも注目のひとつです。主人公・宇相吹正の独特な不気味な笑みを再現するのに「今までにないくらい口角をあげた。」と語るシーンは、観る人の恐怖心を煽ります。
重要な役どころとなっている女刑事役に沢尻エリカ、その部下の新人刑事役に新田真剣佑がキャスティングされており、ふたりの迫真の演技が光っています。また劇中の事件に関連する人物たちには、若手からベテランまでの豪華な俳優陣が脇を固めています。
映画「不能犯」のあらすじと結末ネタバレ
映画「不能犯」のストーリーを「起承転結」で紹介します。
※結末部分含め、ネタバレを含むので注意してください。
「不能犯」あらすじ：ネタバレ起
都内にある公衆電話に「その公衆電話の上に殺したい相手と殺したい内容を書いておくと、その頼みの通りに殺してくれる人がいる。
」という不気味な噂話がありました。
この殺人依頼を受けているのは、宇相吹正（松坂桃李）でした。
宇相吹は相手の目を見つめるだけでマインドコントロールをし、殺すことのできる能力を持っています。
立証することのできない犯罪を行う者のことを不能犯と言い、宇相吹はまさしくその不能犯だったのです。
ある日、宇相吹は木島（水上剣星）という男と、バーで会います。
宇相吹は木島に「自分が死ぬ瞬間って想像したことある？」と尋ねた瞬間、彼は木島を見つめてマインドコントロールをかけました。
ほどなくして、木島は突然死にました。
この事件の捜査に刑事の多田友子（沢尻エリカ）と、新米刑事の百々瀬麻雄（新田真剣佑）が駆けつけ、事件当時の防犯カメラの映像を見ます。
そこには木島がガムシロップをいれた水を飲んだ直後死んでいることから、木島と一緒に映っていた宇相吹が毒を入れたのではないかと容疑がかかります。
しかし調査結果で毒は入っておらず死因は心筋梗塞で、宇相吹が殺したという証拠はなかったのです。
多田らはその結果から、事件性がないと上層部が判断したことを疑問に思います。
そんな中、新たな事件が起こります。
新婚の羽根田健（忍成修吾）と桃香（水上京香）でしたが、ある日桃香は隣人の町内会会長・島森広志（小林稔侍）から暴行を受けたと健に伝えます。
島森を許せない健は、電話ボックスに向かい島森殺害を宇相吹に依頼します。
「不能犯」ネタバレあらすじ：承
その翌日、宇相吹は公園で島森にマインドコントロールをかけて殺します。
その後、宇相吹と会った健は島森の死を知りました。
宇相吹は仕事に向おうとする健に「一度家に戻って妻に報告すれば喜ぶと思う。」と口にし、健は自宅に戻ります。
するとそこにいたのは、薬漬けの桃香と見知らぬ男でした。
島森は桃香が薬で使った大量の注射器をゴミ捨てに出したことから、問い詰めた結果誤って暴行したというのが事実でした。
それを知った健は悲しみに耐えきれず自殺します。
宇相吹はその様子を外から見ていました。
宇相吹は、動機が不純な場合は依頼人も殺しているのでした。
この事件も多田らが捜査していたが、また宇相吹が近くにいたことを不審に思い、多田の先輩・夜目美冬（矢田亜希子）の指示で宇相吹を署へ任意同行させました。
取調室で夜目が宇相吹と対峙して問い詰めたが、宇相吹は無実を主張します。
そして宇相吹は夜目にマインドコントロールをかけ、夜目の腕にムカデがいるよう見せました。
驚いて言葉を失った夜目の横を通り過ぎ、宇相吹は取調室から出ていきました。
取調室のミラーガラスの外で見ていた多田は、夜目にはムカデが見えたが自分は見えなかったことに疑問を感じます。
その後、帰宅した夜目はムカデがたくさん寄り付いてくる幻想を見て、浴室にあったカミソリで自分の腕を切り自殺してしまいます。
多田はその状況を不可解すぎると思う中、百々瀬からマインドコントロールの話を聞きます。
そこから宇相吹が「思い込みをさせて、殺しているのではないか」と推測をします。
「不能犯」ネタバレあらすじ：転
そんな中、多田はかつて担当した事件で世話をした川端タケル（間宮祥太朗）と会います。
タケルは多田のおかげで更生できたと感謝し、多田もそんなタケルが寿司屋で働き成長した姿に感心しました。
その帰り道、多田は気分が悪くなり路上に座り込んでいると宇相吹が現れました。
宇相吹は多田にマインドコントロールをかけようとしましたが多田には通じず「あなたのような人は稀にいる。」とつぶやきます。
そして宇相吹は「僕を殺して全てを終わらせる覚悟ができたら、ここへ来てください。」と多田に告げ、建物の住所が書かれた紙を渡します。
一方の百々瀬はラーメン屋で飲食をしていました。
突然店に仕掛けられた爆弾が爆発し、百々瀬は意識不明の重体となってしまいます。
その翌日、ホステスの木村優（真野恵里菜）は、宇相吹に姉の夢原理沙（芦名星）の殺害を依頼します。
木村と反対に順風満帆な人生の夢原ですが、父の借金について相談しようと木村が夢原を訪ねた際彼女を見て妹だとわかっていながら無視したのです。
木村はその事を深く恨んでいました。
依頼通り宇相吹は夢原にマインドコントロールをかけ交通事故を起こさせたが、軽傷だけで済みます。
そして事故後入院した病院で、夢原は自分の婚約者が看護師と不倫をしていることを知り、怒り狂って婚約者を殺してしまいます。
この一連を知って喜んだ木村でしたが、夢原からの手紙で無視した事には誤解があったことを知り、そこには夢原からの謝罪がありました。
木村は自責の念に駆られて自殺してしまいます。
「不能犯」あらすじの結末ネタバレ
(C)2019映画「不能犯」製作委員会
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夢原は後に妹の死を知って宇相吹に復讐すると多田に伝えます。
多田も宇相吹を殺す覚悟を決めて、夢原と共に渡された住所に向かいます。
そこで多田は刃物で宇相吹を刺し殺そうとしたが、直前で思いとどまります。
そして多田が落とした刃物を夢原が拾うが、宇相吹のマインドコントロールで夢原は自分の首に刃物を刺して死んでしまいます。
多田は正義を振りかざしても何もできなかった情けなさで疲れ切ってしまい、ICUの百々瀬のもとへ訪れます。
そんな多田の前にタケルが現れ、多田を気遣って弁当を渡し少し休むように伝えました。
その弁当を食べた多田は眠ってしまい、しばらくして目を覚ますと見知らぬ建物にいました。
そこに現れたのはタケルでした。
タケルは更生したかに見えていたが、多田の今までの努力を壊そうと生きてきたと伝えます。
そしてラーメン屋の爆発もタケルが犯人だったのです。
そしてタケルは２つの爆弾を幼稚園と百々瀬の病室にそれぞれ仕掛け、多くの子どもの命と百々瀬のどちらを救うのかを多田に選ばせようとします。
そこに宇相吹が現れた隙に、多田はタケルの動きを封じて爆弾を処理し、さらに宇相吹を刃物で刺し逃走しました。
タケルは逃げようとしますが、宇相吹のマインドコントロールで幻想を見て殺されます。
タケルの寿司屋の先輩が、宇相吹に殺害を依頼していたのでした。
その後、とある場所で宇相吹のもとに多田が訪れます。
そこで宇相吹はこれからも殺人を繰り返すと告げるが、多田はいつか止めてみせると言いふたりは別れていきました。
映画「不能犯」の感想
まずこの映画の見どころでもある実力派のキャストですが、漫画版のものと近いかどうかと言うよりは、そのキャラクターイメージにそれぞれの俳優がマッチしていたと感じました。
特に松坂桃李さんは、闇を抱えた役をこれまでも好演されていますが、ここまで闇に満ちた役で素晴らしい完成度だったと思います。
ミステリアスで不気味で、立ち居振る舞いに上品なセクシーさがあるような宇相吹ですが、彼の底知れない暗さや闇の雰囲気をうまく演じています。
そして沢尻エリカさんは魅惑の女性のイメージが強いですが、エネルギッシュで正義感の強い強面女子な今回の役は芯の強そうな彼女自身と重なる部分もあります。
これまでのイメージを打ち壊している感じがあって、新たな女優としての側面を見た気がします。
また驚いたのは新田真剣佑さんと間宮祥太朗さんです。
若いながらにお二人とも存在感があって、これからの活躍に期待できます。
ストーリーはハラハラするという感じと、ホラー特有のゾクゾク感があります。
サスペンスなのか、ホラーなのか、といったどちらともとれる新しいジャンルの映画かと思います。
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