映画「億男」のあらすじと結末ネタバレ・感想！3億円持ち逃げの真意とは？【佐藤健×高橋一生】

川村元気の原作小説を佐藤健×高橋一生のW主演で実写映画化！

沢尻エリカや北村一輝、藤原竜也、池田エライザなど豪華キャストも出演する映画「億男」について紹介します。

ひよこ

当記事では、映画「億男」のネタバレあらすじや、視聴した感想などを紹介しています。

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※この記事に掲載している「億男」の配信情報は2019年5月時点のものです。
最新の配信状況は各VODサービスにてご確認ください。

1 映画「億男」の作品紹介
2 映画「億男」の3つの見どころ
3 映画「億男」のあらすじと結末ネタバレ
4 映画「億男」の感想
5 映画「億男」を無料で見るなら

映画「億男」の作品紹介

【原作】
億男（文春文庫）[川村元気]

【キャスト】
(一男)佐藤健/(九十九)高橋一生/(万佐子)黒木華/(あきら)池田エライザ/(十和子)沢尻エリカ/(百瀬)北村一輝/(千住)藤原竜也

【監督】
大友啓史

【脚本】
渡部辰城/大友啓史

【劇場公開日】
2018年10月19日

【DVDレンタル・動画配信日】
2019年5月8日

【主題歌】
主題歌挿入

【作品概要】

3000万円の借金を残して失踪した兄に代わり、借金返済に追われる一男。借金苦の日常に愛想を尽かした妻は娘とともに家を出てしまった。そんな不幸続きの一男に宝くじ3億円当選という幸運が舞い込む。この大金で借金返済、家族の修復と、一発逆転を夢想するが、ネットで悲惨な人生を送る高額当選者の記事ばかりが飛び込んでくる。不安になった一男は、起業して億万長者となった大学時代の親友・九十九にアドバイスをもらうため、九十九を訪ねるが、酔いつぶれて目が覚めると、九十九は3億円とともに姿を消していた。
引用：映画.com

映画「億男」の3つの見どころ

佐藤健、高橋一生をはじめ、超豪華キャストが集結！
川村元気の大ベストセラー小説の実写映画！
脚本はドラゴンクエストシリーズを手がけた渡部辰城！

映画「億男」は佐藤健、高橋一生の主演以外に、北村一輝、藤原竜也、沢尻エリカ、黒木華など個性派俳優・女優が名を連ねる豪華キャストで構成されています。

原作は川村元気のベストセラー小説。

単なるお金を中心にしたコメディではなく、深く考えさせられるストーリー性のある映画です。

ひよこ

宝くじに当たった男の破滅かと思いきや全然違いました。主演級のキャストが普通にサブに回っているのが驚きですね。

映画「億男」のあらすじと結末ネタバレ

映画「億男」のストーリーを「起承転結」で紹介します。

※結末部分含め、ネタバレを含むので注意してください。

「億男」あらすじ：ネタバレ起

一男(佐藤健)は宝くじである日突然三億円を手にしました。

借金の3千万円を返すために、妻と娘と離れて昼夜問わず働いていた一男にとって、3億円は手に余るような数字でした。

どのようにすればこの3億円をうまく使えるだろうか、使い道が知りたい、と思った一男が頭に思い浮かんだのが大学時代の同級生であり親友である九十九(高橋一生)の存在でした。

九十九とは大学時代一緒にモロッコへ旅行に行ったことのある親友であり、落語研究部の友人でもありました。

九十九は、お金の正体が知りたいと言って、バイカムという「自分で自分の商品の値段を決めてお金で売買をするサイト」を立ち上げた企業家でした。

九十九は大学を中退したためそれ以降しばらく会ってはいませんでした。

しかし、九十九であれば自分の力になってくれるのではないかと思った一男は、3億円を手にしてしまったことそれをどう使えばいいか悩んでいることを、九十九に会って相談しました。

久々に会った九十九は一男を抱きしめ「来てくれてありがとう」と言います。

そして一男が3億円について切り出すと、全額現金にして銀行からおろしてこいとに言います。

九十九に言われるがまま一男は現金で3億円を全て降ろして再び九十九の元へ戻ります。

九十九は一男にどうだったと聞きますが、一男は大変だったと答え、重たい紙幣に行きを切らしています。

九十九は「お金の正体を考えよう。それから使い道を探そう」と言います。

そして、九十九が主催したパーティーで一男はお酒を浴びるように飲んでしまい、酔っぱらった勢いで九十九に促されるがまま人々にお札の束をばらまいてそのまま眠りに落ちてしまいます。

目が覚めるとパーティーは終わっており、会場には誰一人いません。

床で寝転んでいた一男は目を覚まし起き上がりますが、周りに九十九の姿がありません。

九十九の姿を探している途中で、一男は3億円がないことにも気付きます。

なんと一男の3億円は九十九と一緒に消えてしまっていたのです。

これでは借金も返せないと焦った一男は、九十九を探すべく、昨晩のパーティーで知り合ってLINEを交換した女性に連絡を取るのでした。

「億男」ネタバレあらすじ：承

女性の紹介を受けて出会ったのは九十九の起業した会社で共同経営をしていた百瀬(北村一輝)でした。

百瀬は現在自分の会社を経営しており、九十九とはバイカムを売却した時以来あっていないと言います。

一男の話を聞き終えた百瀬は、「俺の100万で競馬をさせてやる」と一男にいいます。

言われるがまま馬を指名したところ、なんと一男はその100万の馬券で1億円を手にします。

もうこれ以上競馬はしたくないと言った一男でしたが、百瀬から煽られ、その一億円をかけて再び競馬をします。

しかし今度は外れ、一億円を失ってしまいます。

声を張り上げて馬を応援し、お金を失って落胆する一男に百瀬は、

「お前なんかに俺が100万貸してやるわけないやろ。お前の三億も一緒。手に入れたのも失ったのも、全部夢だ」

といい、騙した詫びにバイカムの経営陣と話ができるようFacebookの友達になってやるとだけいうのでした。

一男はお金というものがますますわからなくなりながら、百瀬から紹介された、九十九の元同僚である千住(藤原竜也)に会いに行きます。

バイカムの売却である多額の資金を手にいれ金の亡者となっていた千住は、自己啓発セミナー紛いの詐欺商法で、人を集め、

「お金は自分の頭に、自分自身の投資に使ってこそ夢が叶う。お札なんて紙切れだ。こんなものになんの意味がありますか？」

と人々からお金を捨てさせ、それを集めて収益にしていました。

こんなの詐欺では、と呟く一男に、千住は

「人がいらないと捨てたお金をこちらが有効利用する。その何が悪いのか」といいます。

金に取りつかれた男に引きながらも最後に一男があったのは、バイカムで九十九の秘書的な役割をこなしていた女性十和子(沢尻エリカ)に会います。

彼女は慎ましく県営住宅で結婚生活を送っているように見えました。

九十九とはあっていないことや、九十九との過去の話を聞かされ、ここでも手がかりをつかめず肩を落とす一男に、十和子は「お金はあるだけでいい。

使わなくてもそこにあるだけでいい」と告げ、畳をはぐり、障子をめくり、壁紙をめくり、大金の山に包まれて生活していることを恍惚と話します。

やはり十和子もまた、大金を前にお金の亡者となっていたのです。

九十九を見つけ出す手がかりを掴めないまま、一男は月に1度娘と会える日を迎えます。

「億男」ネタバレあらすじ：転

妻(黒木華)から、離婚届は書いてくれたか？と問われた一男は、

「三億が手に入った。今はないが戻ってきたら、借金を返す。君の好きなものも買えるし旅行だって行ける。だから三人で暮らそう」

と言いますが、妻からは

「あなたはお金のせいでかわってしまった。大切なものをなくしてしまった」

と言われてしまうのでした。

娘と商店街の喫茶店で飲み物を飲みながら、一男は九十九としたモロッコ旅行を思い返します。

一男は旅の道中過労から倒れてしまい、意識のないまま店の商品を壊してしまいました。

九十九は、一男をいち早く病院に連れていくため、モロッコ商人の言い値でそれを賠償し、一男を病院へ連れていき、ホテルに戻っていました。

目を覚ました一男は、賠償金があまりに高いことに腹を立てましたが、

「君が早く病院で適切な治療を受けられるのなら、お金なんていくらでも払った」という九十九の言葉に、九十九は本当に心からの親友であると深い感慨を覚えます。

その後の旅も存分に楽しんだ二人でしたが、旅の最後に一男は九十九から、バイカムという企業を立ち上げようとしていること、そしてそのためのヒントを知りたくて今回の旅行を計画したこと、お金の正体を知りたいと思っていること、大学を中退しようと思っていることを聞かされます。

一男は驚きましたが、同時に九十九の信念や考えの深さに尊敬したのでした。

娘がジュースを手に戻ってくると、思い詰めた表情の一男に娘は「お金ないから困ってるの？」と告げます。

一男は、「実はお前と一緒に引いた宝くじ当たってたから、借金返せそうなんだ。でも友達と一緒にお金がいなくなっちゃって」と話します。

「お父さんは人がいいからなあ」という娘に、一男は、「九十九はお金をもって逃げるようなやつじゃないんだけどなぁ」と呟きます。

「億男」あらすじの結末ネタバレ

ひよこ

ここから先は結末のネタバレを含みます。
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娘のバレエの発表会があり、一男は妻と会場で落ち合います。

そして、事前に言われた通り、離婚届に判を押してそれを手渡しました。

しかし諦めきれず「お金ならいくらでもあるんだ。もうお金でお前を苦しめることもなくなる。>三人で、やり直せないのかな」と一男は妻に懇願します。

しかし妻は悲しそうな顔になり、「やっぱりお金があなたを変えてしまった。私は、借金があってもあなたとあの娘との三人、それだけでよかったのに」と告げました。

会場入りし、娘の演技をみながら、一男は走馬灯のように妻との出会い、娘の誕生、そして初めて娘が「やりたい」と自己主張したバレエとの出会い、楽しんでバレエに通う娘を鑑みず、「金がないからやめさせたい」と妻に詰め寄ったことを思い出します。

目の前では、嬉しそうに輝かんばかりの笑顔で娘が踊っています。

一男は、自分が借金に捕らわれ、家族の本当に大切にすべきもの、時間、考えを見失い、自分で家族まで失ったことに気付き、客席で涙するのでした。

帰りの電車に乗っていると、ある駅で突然隣に九十九が乗車してきます。

さらに、九十九の手には三億の入った鞄が握られています。

その鞄を九十九は一男に渡します。

そしてたずねます。

「あの日僕の家に持ってきた三億と、今手にした三億は、同じ？」と。

一男は、「全く違う」と答えます。

そして続けて、色々と考えさせられたことや、九十九のことは信じていたから、なぜいなくなったのか心配していたことを告げます。

九十九は驚いた表情になり、そして

「僕はお金の正体を99まで見つけていたんだ。バイカムの売却で、お金を手にいれて、同僚はすっかり変わってしまった。だから僕もわからなくなっていた。君を通して、最後の1の答えが知りたかったんだ」

と言い、一男は「俺が大金を手にして人が変わってしまわないように、九十九は俺を冷静にさせる時間をくれたんだね」と言います。

うなずいた九十九は、「一万円札は、一円と同じ重さ。だけど本当のお金の重さは、人が感じるお金の重さは、その人とお金によって変えられてしまうんだ。でも、君は君にとって大切な三億を持っていなくなった僕に、信じていた。心配していた、といってくれた。だからようやく、僕もお金の正体を知ることができた。ありがとう」といいます。

そして突然電車を降り、止めようとする一男に手をふりました。

一男は自宅に三億を持ち帰ると、使い道を考えました。

翌日、妻は学校にいくと出ていった娘が興奮ぎみに「お母さん来て！！」と呼ぶのに連れられ、二人で暮らすアパートの外に出ます。

そこには真新しい女の子用の自転車がありました。

娘がずっと前から「いいなぁ」と眺めていたものです。

妻は娘を学校に送り出し、自転車に括られていた手紙を読みます。

手紙には「大金を手にして、僕が初めてお金を使った買い物です」と書かれていました。

妻は嬉しそうに微笑み、手紙を持って家の中へと消えていきました。